オーケストラ

オーケストラ

オーケストラについて

シュトラウス・カペレ・ウィーンは1977年より3000以上のコンサートを世界各地で行ってきました。そして国際色豊かな私たちの大切な聴衆に忘れがたい体験を残しました。演奏家たちのトレードマークである紅白の制服はオーケストラの設立時代、皇帝フランツ・ヨーゼフI世の宮廷まで歴史を遡ることができます。そしてその紅白の制服をまとったオーケストラ団員たちがシュトラウス一族によって創造された豊かなウィーンワルツの文化的伝統を守っています。

私たちのアンサンブルは実に幅広く音楽プログラムを提供しています。伝統的なガラコンサートに始まり、陽気なウィーン風舞踏会、聴衆受けするオープンエアイベントなどもあります。オーケストラの大きさはそのイベントによって変化します。イベント会場の大きさや主催者の予算によって変化をつけられます。

オーケストラについて

歴史

1827年にヨーハン・シュトラウスI世によって設立されたシュトラウス・カペレ・ウィーンは伝統豊かで、当時は世界中で最も著名なオーケストラのひとつとされていました。

1901年、カナダ・USAコンサートツアーの後、ヨーハン・シュトラウスI世の息子エドゥアルト・シュトラウスI世がニューヨークでオーケストラを解散しました。ウィーン国立歌劇場管弦楽団とウィーン・フォルクスオーパー交響楽団の団員たちが(シュトラウス王朝とされ呼ばれた)シュトラウス一族のオーケストラを原初形態で再生させようとした時には 解散から76年もの歳月が過ぎていました。

シュトラウス自身のオーケストラ再興が意味するところは、シュトラウス一族の最も魅惑的なメロディーが歴史的な紅白の制服で当時そのままに世界中の大きなコンサートホールで演奏されることができたということです。シュトラウス・カペレ・ウィーンはこうして設立者以来の伝統を繋いできました。そうしてシュトラウスの音楽はコンサートツアーで最高技術の演奏を響かせて、世界各地のコンサート客たちの関心を集めました。

衣装(紅白の制服)

シュトラウス・カペレ・ウィーンの楽団員は歴史的な紅白のユニフォームを着ています。このユニフォームによってほかのオーケストラとの違いがはっきりと目に見えますが、また、お客様をノスタルジックな時代の旅へといざなう役割も担います。この伝統的な衣装はウィーンの文化財のひとつをお客様に披露し、またその文化圏から来た彼らの芸術家としての精確さ、卓越さのシンボルでもあります。

歴史研究により、私たちのユニフォームにも似た衣装はオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフI世ご自身が望んだものであり、皇帝は彼の寵愛する楽師達にお仕着せな黒の上下ではなく、特別な衣装を縫って与えるようにと宮廷裁縫師に仰せつけたということです。これは他に例を見ないことであり、シンボルとして、以来このオーケストラで守り続けられてきました。このユニフォームによってシュトラウス・カペレ・ウィーンは数あるオーケストラの中でも特に引き立っています。また、お客様のご希望があれば男性は燕尾服、女性はイヴニングドレスでの上演もお引き受けします。

衣装(紅白の制服)

ライナー・ロース
主任指揮者

ライナー・ロースはオング教授のものでピアノを専攻し、またシュトゥットガルト音楽大学にて名指揮者ハンス・スワロフスキー教授のウィーン門下生トーマス・ウンガー教授のもとで指揮を専攻しました。ライナー・ロースはまた20年前、シュトゥットガルト国立歌劇場で正規雇用となりました。その後バイロイト音楽祭のアシスタント指揮者となり、多くの歌劇場で多く指揮者としての経験を積みました。その中にはハイデルベルク、マグデブルク、ルクセンブルク、バーデン・バイ・ヴィーン(ウィーン近郊バーデン)やウィーンがあります。客演指揮者として数多くのヨーロッパのオーケストラやWDR西ドイツ放送局オーケストラ(ケルン放送管弦楽団)、北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団、パリ室内管弦楽団、ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団の指揮をしてきました。
2011年、ライナー・ロースはシュトラウス・カペレ・ウィーンの主任指揮者に就任しました。1827年にヨーハン・シュトラウス(父)によって設立されたこのオーケストラはウィーンの音楽を奏でる管弦楽団であり、ウィーン市の国際社会へ向けての文化大使でもあります。2016年、ライナー・ロースはシュトラウス・カペレ・ウィーンから名誉団員称号を拝命しました。このオーケストラを率いてライナー・ロースはウィーンを始め、モスクワ、上海、北京、アテネ、ブラジリア、マナウス、ソウル、ワルシャワ、ソフィア、シュトゥットガルト、ボゴタなど世界各地で客演して来ました。2014年ー2015年シーズンにはドイツ、ツヴィンゲンベルク・アム・ネッカーで開催される名高いツヴィンゲンベルク城オペラ祭の芸術総監督も兼任しました。2018年、オペラ制作の功績を認められてゴットロープ・フリック・メダルがライナー・ロースに授与されました。2019年には中国広東省佛山に彼の手形が永遠に保存され金の手形のひとつとなりました。また佛山大劇院(Foshan Grand Theater)の名誉芸術家に命名されました。2019年にはさらにウィーンにおけるウィーン音楽への貢献を認められてライナー・ロースにマエストロ・ワルツの名が献呈されました。

ライナー・ロース 主任指揮者

オーストリアの音楽大使

父ヨーハン・シュトラウスI世、息子たちヨーハン・シュトラウスII世、エドゥアルトとヨーゼフが成すシュトラウス一族(シュトラウス王朝)は彼らのシュトラウス・カペレ・ウィーンと世界中を演奏して回りました。そしてウィーン・ワルツ、いわゆるウィンナ・ワルツの黄金期の先触れでありました。当時、名作品の演奏で各国の聴衆の心をつかみ彼らの時代をまさに感動の嵐へといざなっていきました。
こんにちのシュトラウス・カペレ・ウィーン演奏家たちは彼らの使命をウィーンの音楽大使と理解しています。その目的はウィーンの豊かな文化的遺産を紹介して広め、クラシック音楽の首都としてのウィーンの役割を伝承していくことです。地球を巡るような演奏会ツアーを通して、このアンサンブルは中央ヨーロッパのもっとも重要な芸術と文化のエクスポートのひとつとなってきました。そしてそれはオーストリアと他国の関係を政治的にまた経済的に強めてきました。

オーストリアの音楽大使